EPA DHA コレステロール

「EPA DHAの摂取により、コレステロール値(総コレステロール、LDLコレステロール)が低下する」

という論文は多数あります。そして、コレステロール値が下がる理由は、EPA DHAに炎症を抑える働きがあるから、と考えられています。

ではなぜ、炎症を抑えるとコレステロール値が低下するんでしょうか?

 

実はコレステロール値の内、食事から摂取したコレステロールは25%程度でしかなく、

残り約75%のコレステロールは炎症の程度などに応じて、肝臓で必要なだけ合成されています。

体内で炎症が起きていると、食事からのコレステロール量を減らしても

肝臓で合成されるコレステロールが増加するので、コレステロール値は高いままになります。

つまり、食事から摂取するコレステロールを減らしてもコレステロール値は下がらない、ということです。

 

体内で炎症が起きていると、その周囲の血管が荒れてしまいます。

コレステロールには血管壁を修復する重要な働きがあるので、

体内で炎症が起きていると、肝臓はコレステロールを合成し血管壁を修復しようとします。

そのため、体内で過剰に炎症が起きていると、コレステロール値が上昇してしまいます。

逆に過剰な炎症が抑えられれば、血管壁修復のために必要なコレステロールは少なくなり、

コレステロール値は低下する、ということです。

 

コレステロール値を下げたければ、体内の炎症を抑え、

肝臓で産生されるコレステロールを低めにしておくことが重要です。

 

炎症が起きやすくなってしまう理由はいくつかありますが、

大きな原因の一つは植物油などに含まれるオメガ6脂肪酸やトランス脂肪酸の摂りすぎです。

(EPA DHAは、オメガ3脂肪酸に分類されます。)

 

オメガ6脂肪酸は体内で炎症を促進する働きがあり、

炎症を抑えるオメガ3脂肪酸(EPA DHAなど)とのバランスが取れている必要があります。

オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸は、どちらも必要で、オメガ6:オメガ3の比率は4:1が適切であるとされています。

しかし、現代の日本の食生活では、オメガ6:オメガ3が10:1~40:1程度になっている人もいるようです。

オメガ6脂肪酸の摂取比率が高すぎて、体内で炎症が促進され、

結果的にコレステロール値が高くなってしまっている、ということです。

コレステロール値を適正に保つためには、オメガ6脂肪酸の割合を減らすのも重要ですが、

オメガ3脂肪酸であるEPA DHAの摂取量も増やす必要があります。

厚生労働省は、1日1,000mgのEPA DHAの摂取を推奨しています。

自己紹介

できるだけ薬を使わずに治療をしようと日々奮闘している30代の医師です。EPA DHAのコレステロール値への影響や効能、必要量など説明できればと、このサイトを作成しました。見ていただいた方のコレステロール値低下に、少しでもお役に立てれば嬉しいです。

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